Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
おいでと乙葉を抱きしめた。
「頑張ったよ、本当に…」

爽平が頭を撫でると乙葉は泣き出した。
「ちゃんと乙葉が頑張ってるのを僕は見てるよ、これからもずっと…」
「うん…ありがとう、爽平くん大好き」

去年はデビューから忙しくて自分の体調不良もあり大学生でもあった乙葉

精神的にもいっぱいいっぱいでパパに休むかと言われ長い間迷ったらしい

「爽平くんはいつも褒めてくれるね」
「僕は絶対乙葉の味方だからな」
「写真も撮られてごめん」
「全然大丈夫、乙葉の方がイニシャル出されて大変だっただろ?」

「アイドルなんてたくさんいるしイニシャルのOだけじゃわからないよ、ママも主婦って書かれて怒ってた」

「ママさんは主婦じゃん(笑)」
「元モデルとかにして欲しかったって(笑)」
「あー(笑)20年前の事は知らないだろうな」

「ふふふ、爽平くんの目がなくなる笑い方好き、かっこいいのに笑うと可愛い」
「昔から乙葉にだけ言われるんだよな、きっと乙葉の前だけデレデレしてんだよ」

自分で目を広げて見せた。

「怜央くらい目がクリっとしてればな」
「爽平くんとは違うタイプのイケメン、でも最近柔らかい表情だよ」

「実は……」
爽平は怜央と真綾が結婚を前提に付き合っている事を話した。
「嘘!」
「ミス日本の仕事が終わったら籍を入れるらしい」

「えー、びっくりだよ、狩谷家はおめでた続きだね」
「まあ、そうだな」

チュッと乙葉からキスをくれた。
「もう少し待ってね、爽平くん」
「もちろん」
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