Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜

次の年の3月1日、事務所から乙葉の誕生日の3月20日に今後の活動方向をインスタライブで本人から報告すると発表された。


3月20日、午後8時

桔平と香苗は新居のマンションのソファで…桔平は赤ちゃんを抱いていた。

怜央と真綾は怜央の家の布団の中で…周りには引越し用のダンボールが並べられている。
怜央の田舎で結婚式をすることになり、結婚は延期をしているが同棲をする為の準備中だ。

そして爽平は…


「あっ、映った、事務所じゃなくて乙葉の家のリビングだ」
真綾が怜央に言った。
「チュッ」
「ダメだよ、休憩って言ったじゃん、アハハッ、こそばゆい」

「皆さんお久しぶりです、つぼみ組の乙葉です」

コメントが早くて追い切れない。

「体調の方は今は大丈夫です、大学も卒業する事が出来ました」

おめでとうーと入ってくる。

「ありがとうございます、今後の事なんですけど、今日で22才なので自動的につぼみ組は卒業になります」

乙葉はぺこりとお辞儀をした。

「実はライブに少しだけ参加させてもらえる事になりました、体力がないのでどこかで出ます(笑)セトリは発表されてないので内緒だよ、今日もリハしてきたよ」

デビュー曲の振り付けを少しだけ踊ってみせた。

「そして私はcorolla(コローラ)には加入しない選択をしました…理由は…小さい頃からずっと好きな人がいました、でもアイドルになりたくて、つぼみ組に入る時に忘れる為に振られようと思って告白をしたんです」

乙葉は深呼吸をした。
批判コメントがくるかもしれないと言わない事も考えたのだ。
< 112 / 118 >

この作品をシェア

pagetop