Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
優先
狩谷家の双子の兄弟は妹の真綾が可愛くて仕方がない、自他共に認めるシスコンだ。
真綾もまた優しくてかっこいい2人の兄達が大好きなブラコンである。
いつもバイトばっかりの彼氏と今日はデートの予定だった真綾
ごめん、今日兄が熱を出したから会えなくなったとLINEをした。
病人をほっておくことは出来ない、もしそれをわかってくれない彼氏は嫌だし…
しばらくすると了解、看病してあげてと返事が返ってきてホッとしたのだった。
16時過ぎに桔平が帰ってきた。
「爽平は?」
「昼も起きてこなくてずっと寝てる」
「おうどん作るね、何時に出る?」
「18時には出たい」
桔平は爽平の部屋に入っていった。
「爽平、起きれるか?」
「ん…」
2人は部屋から出てきた。
「桔平にぃも遅くなるから食べていって」
「ありがとう」
「インフルエンザとかじゃないよね?」
「わからない」
「可能性もなくはないから明日病院に行こう」
「えー」
「検査しとかないと周りに迷惑だ」
「あっ、乙葉が既読つかないからって私に電話かかってきたよ」
「あー、ずっとスマホ見てないからな、わかった、返事しとく」
ご馳走様と言ってサッとシャワーを浴びて支度をする。
そして2人は仕事に行ったのだ。
後部座席に座っていた爽平はやっぱりしんどそうだ…
「爽平」
「んー」
「怜央を呼んであるから、スタッフには俺が事情を説明するから怜央に指示出してやって」
「ふっ、全くお節介なやつ(笑)」
「でも働き方を変えていかなきゃいけないと思う、フリーとしても大事だけど会社としても美容師全体としてもな」
昨日の怜央の事を話した。