Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
怒らせない
次の日、病院に行った爽平は風邪と診断された、とはいえ、今日の仕事は怜央が振り分けてくれたので1日ゆっくり休む事ができたのだ。
爽平を家に送りお土産のお菓子を店のスタッフルームに持っていくと皆から爽平を心配する声があった。
既に仕事を振り分けたこともあってスタッフに知れ渡っていたのだ。
「みんなもスケジュールがきつい時は言って欲しい、無理はしないようにな」
「はい!」
「お互いに助けられるように実力をつけようなって1番実力がない奴が言ってもだめだよな(笑)」
「そんな事ないです、桔平さんはちゃんと僕らの事を考えてくれてるんで…」
「ありがとう」
マネジメントとか凄く助かってますと言われて嬉しかった。
事務仕事がほとんどであまりスタッフと顔を合わすのは少ないんだが頼りにされているとわかってちょっと泣きそうになったのは爽平には絶対に言わないと誓った。
店の方から「お疲れ様です」と施術しているスタッフの声がした。
怜央がスタッフルームに入ってくる。
「お疲れ様です」と挨拶が飛び交う。
「怜央、昨日はありがとう、ただの風邪だった」
「よかったです、桔平さんもうつってたらと思って時間があったので見に来ました」
「大丈夫だ」
「じゃあちょっと見てもらいたいものがあるんですけどいいですか?」
「いいよ」
2人は店から出て裏口のスタッフルームに入って行った。
パソコンの前に座り
「書式教えてください」
「あー、いいけど」
「線とか枠の作り方を忘れちゃって…」
手書きした原稿を見せた。
「ライブの人員確保か」
「爽平さんともまだ相談中ではっきりは決まってないんですけど」
桔平は怜央にパソコンの使い方を教えた。