Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
「乙葉はさ、爽平の事を待たせてるって思わなくていいよ」

「うん…爽平くんの気持ちが聞けて良かった、彼女と別れたってのは気になっていた所だったの、爽平くんて優しすぎるから」

「まあ、優しいけどさ…」
「今まで爽平くんてどうやって彼女達と別れてきたんだろうとか考えちゃって」
「爽平は確かに1度付き合うと長いけど本気じゃないからなんだよな」
「え?好きで付き合うんじゃないの?」
「まあ、そこは微妙な所なんだけど…爽平から告白することは1度もなくて…だから本当に乙葉の事が好きだと思うよ」
「爽平くんが振られるの?」
「いや、爽平から振るかな」

乙葉はびっくりしていた。

「ちょっと乙葉にはまだ難しいかもしんないけどさ…日茉莉さんと長く続いたのは前向きな人だったからだと思う、頑張ってる人が爽平は好きなんだよ、だから乙葉がアイドルを目指すって事は心を掴んだと思うよ」
「そっか、頑張ろう!」

乙葉はギュッと自分の手に力を入れた。

「桔平くんは?」
「俺は、まあまあ適当(笑)」
「えー(笑)双子なのに性格は全然違うんだねー」
「まあな、俺は結構グイグイ攻める方(笑)」
「キャハハ(笑)」
「そのうち香苗もちゃんと紹介するな」
「うん、私が言うのもおかしいけど笑顔が素敵でよく笑う人だよね」
「そうなんだよ、テレビのまんまだよ」
「ふふっ、桔平くんも頑張ってる人が好きじゃん(笑)」
「あー、まあ…根本はやっぱり似てるのか…」

乙葉の家の大きな門が開き桔平の車は中に入っていった。
乙葉と玄関に行き2人でママさんに謝った。

「全く病人なんだから休ませてあげなさいよ」
「すみません、南さんだったんです、マネージャーが変わってて引き継ぎ出来てなくてバタバタして押してしまいました」
「明日聞いておくわ、乙葉を送ってくれてありがとう」

桔平は秋田のお土産を渡すと、彼女を連れてきなさいと言ってくれた。
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