Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
「話も合ったし楽しかったの、料理が得意って言ったら作って欲しいとか言われてお弁当作って家に行ったら褒めてくれて付き合ってって言われた」

「それさ、その日にヤッたんだろ?」
真綾は頷いた。

「ヤリたいだけじゃん、家に呼んでさぁ」
「今考えるとそうなのよね…」
「付き合ってどのくらい?」

「半年くらいかな、でも謝ってきたから今日お弁当作って待ち合わせて話してたら怒り出したの、昼はお詫びで外で食べるつもりだったとか言われて…お前は俺を哀れだと思ってるんだろってキレられた」

「キレても弁当は投げるなよな」
「本当に!何で私が振られたことになってんの?浮気したのは向こうなのに…お弁当ばっかりで極端すぎる?重いのかな」

「うーん、本当に生活に困ってんなら弁当はありがたいと思うけどな、それだけで重いとは思わないが、まぁ、すぐに部屋に呼ぶような奴は気をつけろよな」

真綾は顔を上げてキョロキョロと部屋を見回した。
「バカっ、今日は仕方なくだろ、帰りたくないって言うから」
「はい!(笑)」

怜央はため息をついた。

「どうしたの?」
「こんなに人と話すことがないから喉がカラカラ」
「ごめん」

怜央は立ち上がって窓を開けた。

「雨止んだな」

ロフトに上がり手には服を持っている。

「着替えて」

怜央は階段を降りて真綾の洗濯物をハンガーにかけた。

「着替えた?」と下から声をかける。
「うん」
「降りてきて」

真綾は身長が高いから怜央の服も合う、ウエストだけ紐をギューっとしめた。

半袖Tシャツにカーゴパンツ、怜央は白のショート丈のGジャンを真綾の肩にかけた。

洗面所で少しかがんでとアイロンをクルクルとあっという間に巻いてくれてポニーテールにあげてくれたのだ。

「ヘアゴム、痛くないか?」
「うん!」

キャップを2人とも被った。
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