Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
「怜央さん…ありがとう、楽しかった」
「まあ、たまたまいたからな」

2人はそれから眠りについた。
ふと怜央は夜中に目を覚ました。
隣を見ると真綾がいない…
体を起こして部屋を見たがいないのだ。

トイレか?

ゆっくり階段を降りて行くとトイレのドアの前で泣いている。
「ぐすっ、ぐすっ…ふぇ…」
怜央はそっと近づくと真綾を担いだ。

「あっ…」
「風邪ひくんじゃないのかよ、布団に入っとかなきゃ」
「だって、起こしちゃうから」

階段を上がり布団に下ろした。

「わかんねーよ、泣くスイッチが」
「色々考えちゃって…」
「結局男が浮気したんだろ?」

真綾はうんと頷いた。

「そんな男、また浮気するし、合わなかった、それだけの事だ、もう忘れろ」
「そうなんだけど、この前のデートを断ってなかったらどうなってたかなって…」

「爽平さんの看病をしたのは間違ってないし、もし俺なら彼女いたら合コンにも行かないし、ホテルにも行かない、早く気づいてよかったんだよ」

「うっ…うっ…」

怜央は真綾を引き寄せて布団に入った。

「もう気の済むまで泣け」

真綾は怜央に抱きついてしばらく鼻のすする音が聞こえていた。


朝…怜央の胸の上に真綾の頭はそのままあった。
怜央の手は真綾の頭を猫をなでるように優しく触る。

怜央が真綾の方に横を向くと真綾は落ちた。

「いたっ」
「悪い…」
「うん…」

真綾は怜央の腕を持ち自分の肩に置いて怜央にひっつく…

「ぎゅーして」
「ん…」

怜央はぎゅーっと抱きしめて、もう一度2人は眠った。
温かいな…

怜央は目を覚ました。
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