敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
「はっ……あぁ、んっ……」
 びくびくんっと下肢から広がる快感に香澄は身を委ねる。
 はぁ、はぁっと気づいたら大きく息をついていた。

 神代がこめかみにキスをしてくれる。
「香澄さん、よく頑張りました。気持ちよかった?」
「は……い」
 こくん、と香澄は頷く。

(え……?)
 その時、神代はにっこり笑って香澄の脚を両手で広げたのだ。
 もう下肢に力の入らない香澄はされるがままになるしかない。

「濡れてますね……」
 あらぬところをじっと見られて、そんな感想まで漏らされて、恥ずかしくて香澄は顔から火が出そうだ。

「あ……や……っ」
「ん? 大丈夫。この前もしたでしょう? 内腿を震わせてイってすごく綺麗で可愛かった」
 開かれた脚の間に神代が顔を埋める。

 濡れてしまっている花芽を前回のように吸われたり、舌先で転がされたりすると、腰の辺りに我慢できない熱がたまってゆくのが分かった。
 腰を捩りながら、香澄はまた達してしまう。

 すでに脚の間は蜜でぐっしょりと濡れてしまっていて、身体の熱は冷めることがない。
 また、香澄の脚を持ち上げる神代に潤んだ顔を向けた。

「待って……も、無理……です」
「ごめんね、俺も無理なんです」
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