敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
 いつの間にか口にくわえたコンドームのパッケージを神代はぴっと破る。
手早く熱杭に被せて、そっと香澄の脚の間の隘路を行き来させた。

 くちゅくちゅと音をさせ、熱を持った先端が脚の間を擦り、ぐっと押し当てられる。
 香澄はゴクッと唾を飲んで身体にギュッと力が入ってしまった。

 めり……っと音を立てそうなくらい、剛直が香澄の身体を割開く。
「んッ……」

 香澄が身体を固くすると、薄らと汗をかいた神代が眉根を寄せて、頬を撫でてくれる。
「大丈夫。無理はしない。ゆっくり、大事にするから」

 そう優しく囁かれて、香澄の身体から力が抜けた。ゆっくりと身体の中に入ってくる。
 痛い、というよりも大きさに圧迫されて苦しいような気がした。

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