敏腕CEOは初心な書道家を溺愛して離さない
「うーん、せっかく会えたのに景色ばかり見ていてもなあ。でも、香澄さんばかり見ていてもつい、不埒なことを考えてしまいそうだ」
「不埒?」
香澄が首を傾げると神代は頬にそっと手を触れた。
(本当に綺麗だわこの人……)
榛色の瞳に目が吸い込まれるように香澄はじっと見つめてしまう。
その神代の目が愛おしいものを見るように細まって、ふっと軽く何かが唇に触れた。
それが神代の唇だと気づいたのは神代が離れてからだ。
「あなたの唇をこんな風に奪ったことのある人がいたらと想像すると妬けてしまうな」
こんなロマンティックな口づけをしておいて、低く耳元で神代は香澄に囁く。
感じたことのないぞくりと背中を何かが走り抜けるような感覚がして香澄は思わず目の前の神代の胸にもたれてしまう。
「そんな人、いません」
「本当に? こんなに可愛い香澄さんに今まで交際相手がいなかったなんて信じられないんだけど?」
そんな風に疑われて、顔を上げた香澄は一生懸命神代に訴える。
「本当にいません。だって、今までは男性が苦手だったから」
「苦手?」
そうなのだ。香澄は男性が苦手なのだ。それなのに今こうして抱きしめられている神代のことは平気なのが不思議だ。
「不埒?」
香澄が首を傾げると神代は頬にそっと手を触れた。
(本当に綺麗だわこの人……)
榛色の瞳に目が吸い込まれるように香澄はじっと見つめてしまう。
その神代の目が愛おしいものを見るように細まって、ふっと軽く何かが唇に触れた。
それが神代の唇だと気づいたのは神代が離れてからだ。
「あなたの唇をこんな風に奪ったことのある人がいたらと想像すると妬けてしまうな」
こんなロマンティックな口づけをしておいて、低く耳元で神代は香澄に囁く。
感じたことのないぞくりと背中を何かが走り抜けるような感覚がして香澄は思わず目の前の神代の胸にもたれてしまう。
「そんな人、いません」
「本当に? こんなに可愛い香澄さんに今まで交際相手がいなかったなんて信じられないんだけど?」
そんな風に疑われて、顔を上げた香澄は一生懸命神代に訴える。
「本当にいません。だって、今までは男性が苦手だったから」
「苦手?」
そうなのだ。香澄は男性が苦手なのだ。それなのに今こうして抱きしめられている神代のことは平気なのが不思議だ。