キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
あわあわしていると、手首を掴まれてしまった。

また、理人先輩の顔が私に近づいてくる。


「……俺、婚約者とか作る気ないから」

「……?そ、そうなんですね」

「うん」


そういえば女嫌いだったもんね。

……ん?じゃあやっぱり私は女として見られてないってこと!?


そんなことを考えて頭がぐるぐるしているうちに、学校に着いてしまった。


校門に車が入っていく。女の子たちが目をハートにさせながら理人先輩のことを見つめているのがよくわかった。

そして、同時に視界に入ってくる私にはてなマークを浮かべていることも……。


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