キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
はぁとため息をついた未来ちゃんは、わかったわ、言えないのねと察してくれた。

だけど……



「ねぇ桃宮さんどういうこと!?」

「会長様と付き合ってるって本当!?」



ザザザザと押し寄せてきた女子生徒たちに、冷や汗が止まらなくなる。


「い、いやぁっ……あのっ……」


困っていると、目の前に未来ちゃんが立ちはだかった。



「あんたら!!うるさいわよ、もうすぐホームルーム始まるんだから席戻りなさい!!」


未来ちゃんがビシッと言うと、女子たちははぁいと返事しながら席に戻って行った。


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