キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「先輩大丈夫ですか?熱でもあります……?」

「いや、なんでもない。いただくよ」

「はい!どれ食べます?無難に卵焼きとか?」

「うん、それがいい」


ハート型の卵焼きを半分、爪楊枝で刺して先輩の口へと運んだ。


「……おいしい……」


なぜだか目をうるうるさせる先輩。


「せ、先輩!?大丈夫ですか!?いいんですよまずいならまずいって……」


ついにボロボロ泣き出してしまった先輩の背中をひとまずさする。


「せ、先輩……!あー、え、えっと……元気出して!私がいますから!!いや私じゃだめか……」


あわあわおどおどしていると、くすくすと笑っている声がしてくる。

「先輩……?」


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