キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
制服を脱いで小さいソファの上に置き、そばにあるメイド服に着替える。

膝より少し長いスカートは、ふんわりしていてとっても可愛らしい。


「……よし、着替え完了!!」


白いフリル付きのエプロンを着おわり、私は再び理人くんの部屋へと向かおうと、玄関を開けた。

すると再びばったり、秋川さんに出会してしまった。


「秋川さん!」

「おや、また桃宮さんですか。奇遇ですね」

「あはは、そうですね。これからどちらへ?」

「理人様の元へ行きます。聞かなければならないことがあって」

「そうなのですね!私も理人くんの元へ行くのでよければ一緒に行きませんか?」

「はい、ご一緒させていただきます」


キラキラにこにこしている秋川さんは、私には近寄りがたい雰囲気があった。

というか……今、メガネをかけている。


「目、悪いんですか?」


理人くんの元へと歩き始め、会話をスタートさせる。


「はい……実は近眼でして」

「そうなんですね」

「普段はコンタクトをしているのですが、なくしてしまい部屋に戻ってきたのです」

「そうだったんですね……!」


だから、私と会った時あんな反応したのかぁ。





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