復讐は溺愛の始まり 〜一途な御曹司は愛しい彼女を逃がさない〜
「お兄ちゃん、お手柔らかにね。逢莉、恋愛なんて多分一度もしたことがない初心者だから」
「ああ、わかってる。またな」
そしてこの夜、崇人はこの8年ずっと焦がれていた女性を初めて抱いた。お手柔らかどころか、空が白み始めるまで延々と抱いてしまった。
自制心をあそこまで失ったのはおそらく生まれて初めてだ。それほどまで彼女に夢中になった。正直な話、逢莉とは信じられないほど体の相性がいい。好きな女を抱くとは、こういうことなのかと思ってしまう。
「…──社長、東儀社長……?」
部下の鞍馬の声に、慌てて崇人は目を瞬いた。どうやらいつの間にか、逢莉を初めて抱いたあの夜の記憶にふけっていたらしい。しかもかなりエロい……。
「悪い。なんの話をしていた?」
鞍馬はまるで頭痛がするとでも言わんばかりに眉間を指先で押さえた。どうやら何を考えていたのか丸わかりらしい。
「社長、今話していたのは、あの例の件です」
その言葉に一気に現実に戻るのを感じながら、サインした稟議書を鞍馬に手渡した。ここ最近崇人を悩ませている問題で、あの穂月百合香に無理やり付き合う羽目になった原因でもある。
「誰が『Hozuki』にあの情報を漏らしたかわかったか?」
「はい。おそらくは野上常務だと思われます」
「やはりそうか……」
野上常務とは、東儀ホールディングスの5人いる常務取締役の1人で、父親の妹の夫、つまり崇人にとっては叔父にあたる。
彼の実家はとある地方都市の大地主で、元衆議院議員の父親を持ったりと代々政治家との繋がりのある名家だ。そんな家柄を良しとした祖母が自分の娘の婿にと選んだ男だ。
「ああ、わかってる。またな」
そしてこの夜、崇人はこの8年ずっと焦がれていた女性を初めて抱いた。お手柔らかどころか、空が白み始めるまで延々と抱いてしまった。
自制心をあそこまで失ったのはおそらく生まれて初めてだ。それほどまで彼女に夢中になった。正直な話、逢莉とは信じられないほど体の相性がいい。好きな女を抱くとは、こういうことなのかと思ってしまう。
「…──社長、東儀社長……?」
部下の鞍馬の声に、慌てて崇人は目を瞬いた。どうやらいつの間にか、逢莉を初めて抱いたあの夜の記憶にふけっていたらしい。しかもかなりエロい……。
「悪い。なんの話をしていた?」
鞍馬はまるで頭痛がするとでも言わんばかりに眉間を指先で押さえた。どうやら何を考えていたのか丸わかりらしい。
「社長、今話していたのは、あの例の件です」
その言葉に一気に現実に戻るのを感じながら、サインした稟議書を鞍馬に手渡した。ここ最近崇人を悩ませている問題で、あの穂月百合香に無理やり付き合う羽目になった原因でもある。
「誰が『Hozuki』にあの情報を漏らしたかわかったか?」
「はい。おそらくは野上常務だと思われます」
「やはりそうか……」
野上常務とは、東儀ホールディングスの5人いる常務取締役の1人で、父親の妹の夫、つまり崇人にとっては叔父にあたる。
彼の実家はとある地方都市の大地主で、元衆議院議員の父親を持ったりと代々政治家との繋がりのある名家だ。そんな家柄を良しとした祖母が自分の娘の婿にと選んだ男だ。