復讐は溺愛の始まり 〜一途な御曹司は愛しい彼女を逃がさない〜
 その後は皆で外で夕食を食べようということになって、広々とした庭に案内される。

 おしゃれなカフェのような屋根付きの大きなテラスがあって、長いアウトドア用のテーブルや椅子が綺麗に並んでいる。家の中も随分と立派だったが、このアウトドアダイニングスペースは目を見張るほど立派だ。

 このスペースの他にもアウトドア用のリビングスペースもあって、ソファーもテレビも暖炉も付いている。きっと色々なお客様を招く機会があるのだろう。

 「結愛姉ちゃん、また折り紙でお星様作って」
 「うん、いいよ。何色がいい?この金色のやつにしようか?」

 長男の柏木副社長にはすでにお子さんが二人いて、一人は5歳。もう一人は3歳。二人とも可愛い女の子で結愛によく懐いている。

 皆で楽しく夕食を食べながら、そんな結愛と柏木家の人達を見つめる。とても素敵な家族だと思う。結愛がこんなところに嫁げてよかったと思う。これ以上の嫁ぎ先なんて恐らく見つからないだろう。

 「これから賑やかになりそうね」

 隣に座っていた柏木夫人が私の視線の先にある結愛とお兄さんの子供達を見ながらふふっと笑った。次男の奥さんも現在妊娠7ヶ月だ。柏木家は孫の誕生でしばらくは忙しくなりそうだ。

 「逢莉さん、またいつでもいらしてね。これからは家族になるんだから」
 「ありがとうございます。結愛をどうぞよろしくお願いします」

 私は目の前に広がる賑やかな光景をぼんやりと見つめた。
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