復讐は溺愛の始まり 〜一途な御曹司は愛しい彼女を逃がさない〜
 「あの夜、俺にどうやって抱かれたか、まだ覚えてるか?」

 彼は私の首筋に吸い付きながら、熱く湿った吐息で素肌に囁いてくる。

 あの夜を忘れられるわけがない。何度も触れられて、弱い敏感な場所を暴かれて、何度も低く掠れた声で名前を囁かれながら、一晩中抱かれた。あれから何度あの夜を夢に見たかわからない。

 「俺は全部覚えてる。この陶器のような滑らかな肌も、君の可愛い啼き声も、温かく俺を締め付ける君の中も」

 彼は待ちきれないのか、私の肌に吸い付きながらドレスの肩ひもを下げてドレスを次々と脱がしていく。素肌に彼の大きな手と舌が這い回る。

 「こ……こんなやり方……卑怯よ」

 そう言いつつも、本当は抵抗する力なんてほとんど残っていない。身体が彼を覚えているのか、それとも媚薬が効いてきたのか、彼にこうして触れられて悦んでいる。

 降伏したように涙目で見上げると、彼は愛しくてたまらないと言ったように私を抱きしめて背中を何度も撫でた。

 「そうだな。でも、そんな卑怯なやり方したのはどこの誰だ?」

 彼は胸の頂に吸い付きながらショーツをゆっくりと脱がして、秘部に指で触れてくる。

 「はぁっ……!」

 脳まで痺れるような快感が走って思わず体を仰け反らせた。

 「ほら、もう濡れてる」

 それをさらに証明するように、彼の長い指が濡れそぼった中に何の抵抗もなく入り込んでくる。再び背中を弓形に仰け反らせながら、甲高い啼き声をあげた。

 「逢莉……綺麗だ。すごく綺麗だよ」

 荒く乱れた呼吸音と耳を塞ぎたくなるような水音が静かな部屋に響いていく。やがて彼は私の中から指を抜くと、引き裂くように次々と自分の着ているものを剥ぎ取った。

 「ま、待って……シャワーしてない」
 「そんなの後にしろ。俺がどれだけ我慢してきたと思ってるんだ」
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