Sweet Xmas☆
ショーは、キャラクターが歌に合わせて踊るものだった。

小さな子はもちろん、大人も一緒になってはしゃいでいた。
私も、高校生だというのに、最前列で一緒に踊った。

カメラを回すのはヨッシーに任せた。

ショーの後、キッチンカーのキャラクタークレープも頬張った。

イルミネーションも、海風吹きすさぶ中楽しんだ。

「寒いけど、来てよかったね!
イルミネーションはやっぱり空気が澄んでると綺麗に見えるね!

何より、一緒に見れたのがヨッシーで良かった!」

「こちらこそ。
いっつも大人びてる深明が、年相応にはしゃぐ姿が見れて嬉しかった」

そんな会話をしながら、シャトルバスに乗り、駅に向かった。
電車に遅れが出ているようで、駅は少し混んでいた。

どうしようかと思案していると、私のスマホが麗菜からのメッセージを受信した。

『斎藤くんと、2人で待ってて!
シャトルバスを降りたところにある洋食屋さんの辺りがいいかも!』

そう書いてあるだけだった。

とにかく、2人でそこに向かう。

昔ながらのナポリタンがウリの店のようだ。

今度行ってみようと話していると、私とヨッシーの目の前にワゴン車が停まった。

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