Sweet Xmas☆
別荘の中は、革のソファーや暖炉があった。

「いいのかな、こんな別荘で一晩過ごして……」

「それも、何年か後に振り返った時にいい思い出になるんじゃね?

腹減ったろ、深明。

早く食わないと斎藤家特製のオードブル、冷めちまうぜ?」

ん?
斎藤家特製のオードブル、と聞こえた気がした。

「ねぇ、ヨッシー、どういうこと?」

全然話が見えないんだけど……

「お疲れ様会あったろ?

その会の前に、俺が両親に連絡を入れたんだよ。

クリスマスは予定がある。
毎年作ってくれるオードブルは、保冷バッグに入れて、宝月の住所に送るように、ってね。

それを、八木さんがこの別荘まで運んでくれた、ってわけ。
ついでに、その会のときに深明に渡すプレゼントも持ってきておいた。
それも、気を利かせて一緒に運んでくれたんだ。

深明に大きな荷物を持たせてイルミネーション見せるのもどうかと思ったからな。

早く食おうぜ。

斎藤家のオードブル、店で出せるレベルなくらい絶品なんだ」

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