私たちの恋風は、春を告げる


「……ね、冬紀」

弱々しくなった心を温かく、強くしてくれる名前。

そんな名前が…そんな君が…、私は好きなんだって思った。

「誕生日おめでとう」

笑顔でそう言うと、冬紀は大きく目を見開く。

と、頬に当たる冷たい物を感じて、私は空を見上げた。

白くて小さな結晶が、花びらのようにゆっくりと舞い降りてくる。

「わあ、雪だ!今日はホワイトクリスマスに………」






< 77 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop