私たちの恋風は、春を告げる


「返事は今すぐじゃなくていい。咲茉の気持ちがまとまったら、その時に返事を聞かせてほしい」

どうしていいかわかない私は、言われるがままに頷いてしまった。

「これ、サンキューな。大切にする」

「……うん」

珍しく笑う冬紀は、とびっきり優しい笑顔を見せた。

「送ってくか?」

「ううん、大丈夫。……冬紀、ありがとう。……またね」


"バイバイ"じゃなくて、"またね"。





< 80 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop