果実と恋のバスケット
私はお言葉に甘えて、ショルダーバッグからメモを取り出し、さくさくと買い物を進めていった。
材料を買い終えると、お家に帰ってエプロンに着替える。
「それじゃあ、アップルパイ作りを始めたいと思います!」
「はいっ。よろしくお願いします、アンズ先生」
ちょっと照れたように笑うリンゴくんのエプロンは、シンプルな白い生地に林檎のアップリケ。
そのとなりには可愛らしい虫食い林檎のアップリケもあって、思わず私はフフッと笑ってしまう。
リンゴくんもそれに気づいたのか、ちょっぴり頬を赤らめて微笑んだ。