果実と恋のバスケット
「部屋の本棚とか、ノートとか…ちょっと見ただけでも分かったけど…何より、学校で、すごい熱心に受けてるんだよ、歴史の授業」
僕は思わず口を小さく開ける。
…気づかなかった。無意識だった。
そんなに、僕、熱心に受けてた…?
「あのね、リンゴくん。私はパティシエになりたいんだ」
僕は頷く。彼女はとてもお菓子作りが好きだ。傍目に見てもわかるぐらい、お菓子を作るときの彼女は生き生きしている。