果実と恋のバスケット
「お父さんとお母さんみたいなお菓子を作れる人になりたい。リンゴくん、お菓子は人を幸せにするんだよ」
その言葉は、アンズちゃんが口癖のように言っている言葉だった。
「お菓子には、世界を幸せにする力がある。それは、リンゴくんたちだって例外じゃない」
ほら、お菓子を食べるとさ、笑顔になるでしょ?
彼女は笑って、口角に人差し指を当てる。
そうだ。僕も、笑ってた。
美味しくて、すごく美味しくて。
でも、それがどうしたんだろう?