果実と恋のバスケット
「アンズ、今日もごめんね。ちょっといま客足が途切れないから、お会計手伝ってくれない?」
「うん、もちろんだよ!今行くね、お母さん。」
私はお店の制服に袖を通す。
パステルカラーで可愛いこの『アプリコット』の制服は、私のお気に入りなんだ。
そうして髪の毛をきゅっとお団子にまとめると、早速カウンターに顔を出した。
「お母さん、変わるよ」
「ありがとうアンズ。頼むわね。」
そう言うとお母さんは早速キッチンに行ってしまう。
私は変わりにショーウィンドウの奥に立ち、お客様のお相手をし始めた。