果実と恋のバスケット
「お待たせいたしました、お客様!ご注文はお決まりですか?」
「おや、可愛いお嬢ちゃんだね。それじゃあ…このフルーツタルトと、アイシングクッキーを」
「承知いたしました!ラッピング等はいかがいたしましょう?」
「ああ、家で食べるようだからラッピングはいらないよ」
「ありがとうございます!それでは、少々お待ちくださいませ!」
幼少期から続けている接客も、今ではもう慣れたものだなぁ。
よくタルトを買いに来てくれるおばあちゃん、学校帰りの高校生、夜勤でつかれたサラリーマン…と、『アプリコット』の客層は老若男女幅広い。
だから、万人受けするようなスイーツを作り、なおかつ飽きられないようにするために、お父さんたちと私はいつもたくさんレシピを考えているんだ。
さっきのおばあちゃんが注文してくれたタルトやクッキーも、作っているのはお父さんたちだけど、アイデアとかは私が出したもの。
実は、このお店の商品の半分くらいのアイデアやデザインは、私が出したんだ。