果実と恋のバスケット
「ブドウくんのは案とデザインをほんの少しだけ…ミカンくんのはお母さんと共同で作って、リンゴくんのはお父さんと。レモンくんのはアイデアとクッキーの形だけ…」
みんながこっちを見る目の強さに、言葉の最後がしりすぼみになってしまう。
「すごい…」
ボソリ、とミカンくんがつぶやいたのを皮切りに、5人がにゅっと詰め寄ってきた。
「すごいですねっ!とっても美味しかったです!」
「だからあんなに可愛かったんだね〜!」
「さすがアンズちゃん!僕らを生み出しただけあるね!」
「ま、まぁ、すごいんじゃねーの!オレは知らないけど!」
ブドウくんに至っては、アイドルのファンサみたいに私の手をぎゅっと握りしめている。