巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
「えっと、春菜? まさかこの三人と知り合い……とか?」

「なに言ってんの? 同じクラスの志狼君と、隣のクラスの龍生君と宙太君じゃん」

「ええー⁉︎ ……ち、ちょっとごめん春菜! 先に教室に行ってて!」


 私は大急ぎで三人の腕をグイグイ引っ張って、誰にも会話を聞かれない場所まで移動してから、食ってかかった。


「どういうことよ⁉︎」

「どうもこうも、学校の中を探すなら学生の姿が一番怪しまれないだろ?」

「そうそう。だから、『俺ら十二支はこの学校の生徒』っていうテレパシーを学校全体に送りつけたんや」

「ちなみにこの制服は盗んだわけではないぞ? 元の衣装を、目の錯覚で制服に見せているだけじゃから問題ない」

「問題大ありなんですけど!」


 つまり、今日から一緒に学校生活を送るってこと!?

 あんたら自分が狼と龍とネズミだって自覚、ちゃんとある!?


「動物が学校で生活なんて、できるわけが……」

「そういうことで教室行こうぜ、教室!」

「楽しみやなあ」

「由巫、なにをしておる。早く来るがよい」

「こら、待てー! 人の話を聞きなさいってー!」
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