巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
だってさ、現代ではいろんな謎が科学で解明されてしまっているでしょ。
大昔なら神秘だったものが、今ではただの自然現象。
日本の国土は神話のイザナギ、イザナミっていう神様の夫婦が作ったんじゃなくて、マントル対流だって普通に知ってるし。
これでどうやって神様を信じろと?
「由巫の言う通りだとは思うけど、神社の跡取り娘がそれって問題ないの?」
「うーん……。自分の主義と立場のギャップに悩んではいるよ」
うちの神社で七五三を祝ったり、結婚式を挙げるご家族を見ていると、罪悪感が湧くんだ。
なんていうか、騙してるみたいな気がする。
だって神様やご利益なんてこれっぽっちも信じていない私が、さも神のご加護を信じているふりして祭事をしてるんだよ?
しかもこんな現実主義な私が将来、あの神社を継ぐことが決定しちゃってる。
あぁ、地域の皆様に対してすごい罪悪感……。
「榊さん」
悶々と考え込んでいたら、背後から急に声をかけられてビクッとした。
この、妙にトゲのある声は……。
「な、鍋島先生。おはようございまーす……」
大昔なら神秘だったものが、今ではただの自然現象。
日本の国土は神話のイザナギ、イザナミっていう神様の夫婦が作ったんじゃなくて、マントル対流だって普通に知ってるし。
これでどうやって神様を信じろと?
「由巫の言う通りだとは思うけど、神社の跡取り娘がそれって問題ないの?」
「うーん……。自分の主義と立場のギャップに悩んではいるよ」
うちの神社で七五三を祝ったり、結婚式を挙げるご家族を見ていると、罪悪感が湧くんだ。
なんていうか、騙してるみたいな気がする。
だって神様やご利益なんてこれっぽっちも信じていない私が、さも神のご加護を信じているふりして祭事をしてるんだよ?
しかもこんな現実主義な私が将来、あの神社を継ぐことが決定しちゃってる。
あぁ、地域の皆様に対してすごい罪悪感……。
「榊さん」
悶々と考え込んでいたら、背後から急に声をかけられてビクッとした。
この、妙にトゲのある声は……。
「な、鍋島先生。おはようございまーす……」