初めての恋のお相手は
少し緊張がほどけた所で
祠堂さんが真面目な顔で聞いてくる。



「本当に私は大丈夫なの?
もし、無理してるようなら
しばらく、こゆ達にあなたを任せるけれど…」

「本当に平気なんです
だから、話さなかったんです」

「…そう。なら、いいけど…
どうして、私は平気なのかしら…」

「…祠堂さんは、なんか、こう
柔らかい感じがして…」

「話し方かしら?」

「それもあるかもしれないですけど
雰囲気とか、浮かべる表情とか…」



うまく言い表せないけど


この人からは
包み込むような安心感を感じる。


それは、別に
私だけに向けてる特別なものではなくて


自分以外の全てに対しても、平等に
見せて、与えてる
それこそ、母のような深い愛情。


性別の垣根を越えた慈しみ。

思いやりや、優しさ。


この人からは、そういうものがにじみ出ている。



この人が好きな植物のように
この人は、周囲にいる相手を癒し
安らぎを与える人だ。
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