初めての恋のお相手は
たった2週間程度で
何を知った気になっているんだと思いつつも
それは、確かに感じたもの。


知らない面も、まだまだあるんだろうけど
貰ったそれは、嘘じゃないし
知ったそれも、本当のこと。



「……安心感があって
だから、初めて会った時から
なんとなく、大丈夫だって思って…」



うまく言語化できず
しどろもどろな回答になってしまったけど
それを聞いた祠堂さんは、柔らかく目を細めた。



「光栄ね」

「…後、ごめんなさい
知り合いの方に失礼な態度取ってしまって」

「失礼な態度を取ったのは、あっちだから
楸が謝る必要ないわ」

「あの人は…?」

「あれは、私達の高校の後輩
スグリの追っかけ」

「スグリさんの?」

「スグリは高校の頃、野球部だったんだけど
かなり、活躍しててね
同性人気が高かったのよ
性格も男前で、面倒見がいいから」

「今日は、たまたま近くで鉢合わせて
目的地が同じだから、一緒に来たの」
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