初めての恋のお相手は
私の複雑な気持ちなんて、つゆ知らず
祠堂さんは面白がるような笑顔を浮かべてる。



「……祠堂さんの、…ばか」

「あらやだ。新鮮
でも、そんな顔で言われても、かわいいだけよ」



せめてもの抵抗に
膨れっ面で悪口を返しても

祠堂さんはなんのその。

余裕たっぷりの顔で
私のほっぺたに触れながら、くすくす笑う。



「~~~っ」



ごくごく自然に、当たり前のように触れてくる。

そんな祠堂さんに
返す言葉が思いつかなくて

私はもう、赤くなる事しか出来なかった。



帰りのバスの中


祠堂さんに翻弄されっぱなしの私だった。
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