初めての恋のお相手は
しばらく、そのまま時間が流れた。
祠堂さんが離れる気配はなくて
ずっと、隣で、私と同じように月を眺めていた。
「…祠堂さん」
「なに?」
「私は…ずるいんでしょうか?」
私は、そっと祠堂さんに顔を向け問いかけた。
「ずるいって?」
脈絡のない言葉でも
優しい祠堂さんは
いつだって、話を聞いてくれる。
そんな祠堂さんに
私は、ぽつぽつと
自分の過去の出来事を話し始める。
「……昔から、言われてたんです」
「私がこんな見た目だから
他の人より得してるって」
「誰にも、すぐに好かれて
恵まれてて、ずるいって」
「……でも、得をしたことなんてないって
好かれていいことなんてないって答えると」
「みんな、怒って、非難されて…」
「変な人達ばかりが寄ってくるって
付きまとわれて困ってるって事実を伝えても」
「私が、周りに色目を使うからだって
私が、誘ってるからだって」
「自業自得だって」
「……私が、何を言っても
全部、私が悪いんだって、言われて」
話す度に、声も視線も落ちていく。
同じように、気持ちもどんどん沈んでいく。
祠堂さんが離れる気配はなくて
ずっと、隣で、私と同じように月を眺めていた。
「…祠堂さん」
「なに?」
「私は…ずるいんでしょうか?」
私は、そっと祠堂さんに顔を向け問いかけた。
「ずるいって?」
脈絡のない言葉でも
優しい祠堂さんは
いつだって、話を聞いてくれる。
そんな祠堂さんに
私は、ぽつぽつと
自分の過去の出来事を話し始める。
「……昔から、言われてたんです」
「私がこんな見た目だから
他の人より得してるって」
「誰にも、すぐに好かれて
恵まれてて、ずるいって」
「……でも、得をしたことなんてないって
好かれていいことなんてないって答えると」
「みんな、怒って、非難されて…」
「変な人達ばかりが寄ってくるって
付きまとわれて困ってるって事実を伝えても」
「私が、周りに色目を使うからだって
私が、誘ってるからだって」
「自業自得だって」
「……私が、何を言っても
全部、私が悪いんだって、言われて」
話す度に、声も視線も落ちていく。
同じように、気持ちもどんどん沈んでいく。