恋愛短編集10作品
【昼休み終了チャイム】同時で、首が絞まる。
驚いて目を向けると……
緩めたはずのネクタイを、しっかり結んだ状態で握り締め……微笑んでいた。
「はい、終了!ご褒美は、ここまでね?さ、授業に遅れてはいけないから、行きましょう。」
あれ?俺は、夢中で……
巳羽は…………
茫然と、座ったままの俺に手を差し伸べる。
反対の手には、片付けが終っていたお弁当の包み。
「ふふっ。」
意地悪な笑みで、俺のネクタイを持ち上げてキスを落とした。
飼い馴らされたかな……
end