The previous night of the world revolution4~I.D.~
俺達三人は、それぞれシェルドニア王国でのことを話した。

ある程度はアイズもアシュトーリアさんも知っているだろうが、それでも一応最初から話した。

途中からはシュノさんと、若干まだ寝惚け眼のアリューシャも合流した。

『ホワイト・ドリーム号』での出来事。

『白亜の塔』の秘密。

そして、シェルドニア王国の洗脳システム。

ヘールシュミット家とトレギアス家の関係。

アシミムの企み。

そして、ミレド王のルティス帝国侵攻計画。

俺が洗脳されていたことも含めて、色々お話ししたのだが…。

当然、白雪姫大作戦の話も出てくる訳で。

「ルレ公、洗脳されてたんだよな?」

「えぇ、そうですね」

「でも今のルレ公はいつものルレ公だろ?どうやって戻ったの?」

アリューシャ。

あなた、なんて良い質問を。

「それはですね!アリューシャ、愛の力というものです」

「ほ?愛の力?」

アリューシャには、まだちょっと難しいかな?

「なんとですね、俺、シェルドニアでルルシーと結婚してきたんです。誓いのキスしましたからね!」

「え!マジ!?」

「本当ですよ~。証拠もあるんですから。ほらほら~」

「おいコラ。ルレイア!いちいち見せるな!」

俺はルリシヤにもらった件のシーン画像を、アリューシャに見せようとしたのだが。

ルルシーに止められた。

「何で!詳細にお話ししなきゃいけないでしょ!後学の為にも!」

「何の後学だ。いちいち見せんで良い!」

ルルシーは俺の携帯を没収した。

酷い。照れ臭いからって。

俺のお宝画像なのに。

しかし、そこは抜け目ないルリシヤがいる。

「あぁ大丈夫。俺が元データ持ってるから。はい、アイズ先輩」

「あぁ本当だ…。これで洗脳が解けたのか。成程ルレイアらしいね」

「わぁ…!おめでとう二人共!」

シュノさんは嬉しそうに手をぱちぱち。

「まぁ~。微笑ましいわね~」

アシュトーリアさんもにこにこ。

「アリューシャも見てぇ!見して!」

「アリューシャにはちょっと刺激が強いからね。チョコあげるから我慢してね」

「え~。まぁ良いやチョコくれるなら」

保護者として、アリューシャにはまだこの画像は早いと判断したアイズである。

R18だから。これ。

アリューシャはちょっと。精神年齢がまだ18歳に達してないから。

「…ルリシヤお前、後で覚えてろよ」

おこなルルシーである。

まぁまぁ、恥ずかしいのは分かるけど。

これで証人も出来たことだし、事態が落ち着いたら速攻結婚式だな。これは。
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