The previous night of the world revolution4~I.D.~
そして。

無事に蒼白歌合戦も終わり、今年の『frontier』も見納めだなと思っていると。

「…あ、除夜の鐘」

何処からか、除夜の鐘が聞こえてきた。

「年明けだね~」

「今年一番のルルシー!」

「うわっ、引っ付いてくるな」

何が今年一番だ。数分前と何も変わってねぇよ。

「明けましておめでとうございます、ルルシー。今年も来年も再来年もずーっと宜しくお願いします」

「あぁ…。宜しくなルレイア」

こちらこそ。

「あけおめだな。おめでとう先輩方」

「明けましておめでとう」

「おめでとう」

「…zzz…」

アリューシャだけ寝息で返事。

完全に寝てるぞあいつ。こんな騒がしいし部屋も明るいのに、よく寝られるな。

「さて、無事に年も明けたことだし…寝ようか」

寝ると言っても、まぁ雑魚寝なんだけど。

俺は自分の家だからベッドあるけど…皆雑魚寝してんだから俺も付き合おう。

「ですね。俺はルルシーの隣~♪」

やめろ。

「それじゃお休み、先輩方」

ベーシュちゃん抱き枕と毛布片手に横になるルリシヤ。

「お前…寝るときくらい仮面外せよ」

そのまま寝るのかお前。別に素顔で寝ても気にしないよ。

「仮面は俺の皮膚みたいなものだからな。ルルシー先輩は俺に皮膚を引きちぎれと?」

「…分かったよ。つけたまま寝ろよ」

そんな皮膚つけてんのはお前だけだよ。

「うふふ~。新年早々ルルシーとお泊まり~♪うふ。うふふふ…」

「…」

こいつはこいつで、頭おかしいし。

俺の周り変人しかいないな…と思っていたとき、ふと思い出した。

…そういえばルヴィア、あいつ、今頃何してるんだろうな。
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