The previous night of the world revolution4~I.D.~
『frontier』を見終えるなり、アリューシャは一瞬で沈没した。

ぐーすかと眠るアリューシャに、アイズレンシアがアリューシャお泊まり用のお気に入り毛布をかけてやっていた。

甘やかし過ぎだろ。

…一応聞いておくけどさ。

「お前ら、年明けるまで帰る気ないんだよな?」

「え?当たり前じゃないですか」

きょとんとして言うなルレイア。

当たり前じゃねーよ。

「もう良いよ。好きにすれば…」

「うふふ。今年最後に見る顔はルルシーで、来年最初に見る顔もルルシーなんですよね…。なんだかロマンチックですね?」

すすす、とすり寄ってくるルレイア。

やめろ。

「しかし、年明けるまで何する?」

「大晦日だからって、あんまり騒ぐのもね。このまま蒼白観ようか」

「だな」

蒼白が終わる頃には、年明けも近いだろう。

それまでは、皆でちびちびとお酒を飲みながら、蒼白歌合戦を見ることにする。
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