初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~

「麻里亜、いつも寝かしつけありがとな。麻彩は最近また絵本の虫になってきたもんな、大変じゃない?」

「ううん、絵本を読むのは私も好きだし、麻彩もいろんな絵本を好きになってくれるのが嬉しいから平気よ。……あ、でも確かに『読んで読んで』って終わりが見えないのは大変かも。ふふ」


ちゃんと髪を乾かして、ルームウェアに着替えてきた真宙が、リビングのソファに座る私の隣にボスンと腰を下ろした。

「……で、誰が強くてカッコいい白馬の騎士だって?」

私の身体を背中から抱くように腕を伸ばして言う。

「やだ、聞かれてたの?」

「たまたま聞こえたんだけどね。…で?誰が強くてカッコいい白馬の騎士なのかな?」

そう私の顔を覗き込んで言う真宙に、私は照れつつ苦笑気味に言う。

「ふふ……もう、誰って、真宙しかいないでしょう?」

「そうだけどさ」

「真宙は私にとって、王子様で、白馬の騎士なの」

「あれ、〝強くてカッコいい〞が抜けてない?」

「アハッ、もう真宙ってば………私がそう思ってることは、わかってるくせに」

「ん?そうだっけ?言われてない気がするなぁ。本当にそう思ってるの?」



……これは甘えん坊バージョンの真宙だ。
いつもよりもしつこく聞いてくるあたり、お仕事で何かあったのかもね…
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