初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
私は真宙の目をまっすぐに見た。
これは、ちゃんと想いを伝えたい時にする、私達の約束事。


「…真宙」

「ん?」


「真宙はね、私に恋心を目覚めさせてくれたカッコいい王子様で、私を鳥かごの中から自由にしてくれた強くて素敵な白馬の騎士なの。こんな私を愛してくれている真宙を、私は愛しているの。…だから自信を持って?」

「何で自信…?」

「え?お仕事で何か不安になることがあったんじゃないの?」

そう尋ねると、真宙のぱっちりした目が更に丸くなった。

「何で分かった!?」

「そりゃあ7年も隣にいるんだし、何となく分かるよ。ふふ」

「そっか……ありがと、麻里亜」

「ううん。…副社長だもんね、色々と懸念する事はあると思うよ。栗原の秘書課で見ていても、社長のお父さんをはじめ役員は皆さん重責を担っているし大変な事がたくさんあるもの、仕事も人間関係も」

「ありがと……そこまで分かってくれるのは麻里亜だからだな。栗原製薬の社長令嬢であり、秘書として働いている麻里亜だからこそ、ここまで俺のことを理解できるんだな」

安心したような真宙に、私もホッと心から安堵する。

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