初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
私は、晶人さんが30歳になったら結婚するのだと言われてきた。
晶人さんは私の2歳上だから、つまり私が28歳の年。
初めて聞かされたのは16歳になる前だったから、28歳なんてまだまだ先のこと、と思っていたのだけど…
晶人さんの誕生月である10月は3か月後に迫っていた。
その10月には二社合同での総会が開かれる。
ヒラクボファーマと栗原製薬の役員と本社社員が一堂に会し、そこで二社の今後の経営方針の説明と、晶人さんがヒラクボファーマの副社長に就任すること、そして、そこで晶人さんと私の婚約発表もするのだそう。
いきなり結婚なのではなく、ひとまず婚約発表ということに少し安堵した。
まぁ結婚することには変わりないのだけど、やはり少しでも先延ばしにしたいと思ってしまう。
そんな夏のある日、お父さんが忌々しげにこんなことを言ってきた。
「…麻里亜、平久保社長から、婚約の前に晶人君と二人で旅行にでも行ってきたらどうかと言われたのだが…」
「旅行…ですか」
「あぁ、まったく…あの人も何を考えているんだか……。また連絡が来ると思うが…一先ずそれを待つとしよう」
「わかりました…」
はぁ…
二人で旅行だなんて……
気が重い。
晶人さんは私の2歳上だから、つまり私が28歳の年。
初めて聞かされたのは16歳になる前だったから、28歳なんてまだまだ先のこと、と思っていたのだけど…
晶人さんの誕生月である10月は3か月後に迫っていた。
その10月には二社合同での総会が開かれる。
ヒラクボファーマと栗原製薬の役員と本社社員が一堂に会し、そこで二社の今後の経営方針の説明と、晶人さんがヒラクボファーマの副社長に就任すること、そして、そこで晶人さんと私の婚約発表もするのだそう。
いきなり結婚なのではなく、ひとまず婚約発表ということに少し安堵した。
まぁ結婚することには変わりないのだけど、やはり少しでも先延ばしにしたいと思ってしまう。
そんな夏のある日、お父さんが忌々しげにこんなことを言ってきた。
「…麻里亜、平久保社長から、婚約の前に晶人君と二人で旅行にでも行ってきたらどうかと言われたのだが…」
「旅行…ですか」
「あぁ、まったく…あの人も何を考えているんだか……。また連絡が来ると思うが…一先ずそれを待つとしよう」
「わかりました…」
はぁ…
二人で旅行だなんて……
気が重い。