初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
「徳永くん…」
「麻里亜には名前で呼ばれたいな。真宙って呼んで?」
「真宙…くん?」
「〝くん〞は無しね」
「…真宙」
「うわ…すっごい嬉しい…ありがと」
「ううん、私の方こそ名前で呼んでもらえて嬉しいの」
そんな可愛いことを言う麻里亜にキスを返すと、麻里亜がおずおずと話し出した。
「あの、私…初めてだから…よくわからないし…私が相手だと気持ちよくないかもしれないから……ごめんね」
「何言ってんの。俺は麻里亜がいいの。麻里亜が好きなの。好きだから抱きたいの。あ、先に言っとくけど、俺、お客さんにこんなことしないからね。麻里亜だからだよ?」
「そうなの?慣れてる様に見えたけど…」
その言葉にギョッとした。
「まっマジでそう思ってたの!? ナイナイ!絶対ナイ!慣れどころか、お客さんを連れ込むとかしたことないから!」
「ふふ、そんなに躍起にならなくても」
「や、勘違いされたままなのは嫌だから。それに彼女もいないし、まだ誰とも結婚してないからね。愛したい人も麻里亜以外ずっとできなかったし」
「うん、わかった。信じる」
「よかった…ありがとう。あ…麻里亜、キスは?キスも俺が初めて?…なんて事はないか」
「ううん…キスも真宙が初めてだよ」
「ほんとに!?」
「うん……高校の頃から何も変わってないんだ、私」
「そっか、嬉しいな…麻里亜のファーストキスもらっちゃった。ヤバ、すげぇ嬉しい」
「ほんと…?」
「ほんと。ヤバい、麻里亜が俺しか知らないとか嬉しすぎる」
「…ありがと」
「麻里亜、好きだよ。…会ったのは10年ぶりだけど、気持ちはあの日のまま続いてる。それに…すごく綺麗になったけど…でもほんとの麻里亜は変わってなくて、俺が恋した麻里亜そのままで嬉しいよ」
俺の言葉に照れた麻里亜に優しいキスを落とす。
もちろんそれだけでは終わらず、それは徐々に深く濃いものになっていく。