初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~

…そろそろ良さそうかな。

「麻里亜、本当に痛いと思うから、嫌ならちゃんと言ってね」
頬を撫でながら言う。

「ありがとう。でも大丈夫。真宙と一つになれるのなら、それは嫌な痛みじゃないから」

「麻里亜…そう言ってくれるのが嬉しいよ……愛してる…もう離さないからね」


優しくキスをして、俺は麻里亜の中にゆっくりと入……ろうとするんだけど…やっぱキツい。
だいぶ濡れてはいるんだけど。

麻里亜も痛そうだな、表情がそれを物語ってる。

…でも痛いともやめてとも言わないんだよな…
もしかして俺に遠慮して言えないのか…


「麻里亜…痛いだろ?……やめとこうか」

「やだ……やめないで…」

「でも…」

麻里亜の頬を撫でると、その手に小さな手が重なった。

そして…

「真宙と繋がりたいの………真宙は…ちゃんとできない私とは…したくない…?」

そう言うと…瞳を潤ませた。


っ!

初めての麻里亜にそんなこと言わせるなんて、ほんと俺ってダメな男…

「誤解させてごめん、そうじゃないよ。俺は麻里亜が大事だから…愛してるから……俺の欲で、痛がる麻里亜を無理に抱きたくなくて…」

「…うん…」

「でも、そう思わせてごめんな…好きなコの気持ちに気付けないダメな男で…ほんとごめん…」

そう言いながら頬を優しく撫でてたら…俺の目から溢れた涙が、麻里亜の頬にポタリと落ちた。


「真宙……ありがとう……やっぱり真宙は全然変わってない…昔も優しかったよね…」

麻里亜が、涙が伝う俺の頬を撫でる。

「私はそんな真宙が大好きだよ。…あのね…初めての経験が痛いっていうのは私も友達から聞いたことがあるから覚悟はしてる。でもね…それはほんとに嫌な痛みじゃないの。真宙と繋がれるのが嬉しすぎて、痛みなんてどうってことないもの。逆に…繋がれた証、って思えて…嬉しいと思うんだ」

そう優しく俺に語りかける大人の麻里亜は、やっぱり昔の麻里亜のままで…


「麻里亜こそ…その優しく俺を包み込んでくれる笑顔と話し方は変わってないよ…俺の大好きな…俺が求めてたあの頃の麻里亜のままだ」

麻里亜は、〝徳永薬品の御曹司〞というプレッシャーに押し潰されそうだった高校生の俺が、初めて〝癒されたい〞とか〝包み込んでほしい〞と思った女性で…

今、俺はまさにその優しさに包み込まれている。
それが嬉しくて……横になった体勢のまま麻里亜を抱き締めた。


「ありがとう、麻里亜……もう愛おしすぎてどうにかなりそう」

「真宙…私もだよ……私も真宙が愛おしくて……こんな気持ちも初めてなの…」

って俺の背中に手を回してくれた。

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