初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~

え……?


えーっ!? 徳永くん!? 何で!?

だって、バーのマスターさんだよね!?
京都にいるんだよね!?


あ……でも、ちゃんと聞いた訳じゃない…

あの時は…バーのマスターをしてる理由とか、徳永薬品には入らなかったのか、とか聞くことも忘れてて…

そのまま部屋を出てしまったからわからなかったけど…


でも何で徳永くんがここに…!?



かろうじて声には出さなかったものの、思わず開いてしまった口を手で隠した。

すると隣でお母さんが「…何で徳永さんがここに…」と小さく声を上げた。


「えっ?お母さん、徳永くんを知ってるの?」

「知ってるのって…麻里亜こそ彼を知ってるの?」

「あっ…」
一瞬で顔が赤くなるのが自分でもわかった。


それに気付いたのか、お母さんも口に手を当ててこそっと尋ねてきた。

「もしかして、麻里亜の言っていた好きな人って…」

言葉には出さず、小さくコクリと頷いた。


「そうだったのね……じゃあ徳永さんは全て知っていたのね…」

「どういう事?」

「実は前に話した情報を下さってたのが徳永さんだったのよ」

「えぇ!?」
っといけない、声は抑えなきゃね。


「でも……ここに徳永さんがいらっしゃるなんて聞いてなかったし……驚きすぎて頭がついていかないわ…」

「私も何が何だかさっぱりで…」


お父さんの反旗を翻す行動と徳永くんの登場が何を意味するか私にはまだ何も理解できておらず、ただただ呆気に取られるだけだった。

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