ヒロインじゃいられない!!



いつの間にか花火が上がり始めた。

「本心伝えただけ。」

「うるせぇ」


「て言うか浴衣綺麗だね。着てくるなんて意外」

「これはばあちゃ、、!じゃなくてババアが着てけって作ったから仕方なく着てやってるだけ」

「え?!おばあちゃんの手作り?!凄いね!!めっちゃ綺麗!」

「だろ?!あ、、まあな、、」

上がり続ける花火

「あ〜、美咲って言ったか?」

「ん?そうだけど」

「その、ありがとな」

「それさっきも聞いた〜」

「は?いや言ってないよな?」

「さっき運んでる時に聞きました〜」

「はっ、はぁ?お前俺運んだの?結構重いぞ俺!」

「嘘だよな?!嘘って言え!!女に運ばれるとか、、」

「いや、重いのは重かったよ?でも私結構筋肉あるから運べちゃうんだよね。」


「最悪だ、、」


連続で花火が上がり、花火大会に来ている人達の歓声が上がっている。

「なぁ」

「ん?」

「弥希って、呼べよ」

「え?、あ、うん。分かった。」

「喜べよもっと」

「ええ?や、やったー」


花火の光が弥希の顔を照らす。


「でもほんとに綺麗だね。弥希の顔。」


「うっせぇバカ!何回も言うな!」

あ、赤い。

「ごめんごめん遅れちゃった!!女の子に捕まっちゃって笑」


仮にも友達の危機なのにこの人は、、、


「太一君!ありがとう!」


「いいえ〜♡美咲ちゃんはそんな笑顔するんだね〜♡」


ちょっときもい、、
完全に残念なイケメンだな、、


「あはは笑」

「太一!」

「弥希!大丈夫だった?」

「ああ」

「いや大丈夫じゃないじゃんそんなアザだらけでー」

「ごめん、、」

「いいよ」


「て言うか美咲ちゃんに綺麗って言われて照れてた件について謝って欲しい〜」

「そっそれはアイツが勝手に!!」


「俺も言って欲しい〜!あわよくばかっこいいって言って欲しい〜!!」


「あ、あはは笑でも太一君も綺麗顔立ちだよね。」

「えっ」
「普通にときめいちゃった笑」


傷の手当をする。

「いてぇ!!」

「ちょっと我慢して〜」

「太一雑なんだよ」

「もーうるさいなー」

ふとスマホを見る。

「あっ!もう21時?!やばい帰んなきゃ!」

「え〜美咲ちゃん帰っちゃうの〜?」

「ごめん門限あるから!弥希は任せた!」

「はーい!気をつけてね〜」

「、、、」

「なに弥希、思い出してんの?」

「は?何をだよ」

「美咲ちゃんに綺麗って言われた事」

「は?ちげぇよ馬鹿」

「んふふ笑ごめんね〜盗み聞きしちゃって笑」


「お前最悪だな!」


「『キモい事行ってんじゃねぇよ、、バカ、、』だって笑笑あ、そういえば美咲ちゃんに軽々と弥希を運んでたね!かっこいいなぁー!!」


「お前ほんと嫌い!!!」



ガチャ

「ただいま」

バタン

「チッ、はぁ、、」



『私は田中の顔、凄く綺麗だと思う。』



あ〜、調子狂う、、
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