好きになんか、ならなきゃよかった。
境遇が似ているとか、考え方が似ているとか多分そういった理由は存在するのだろう。

でもそんな理由を知らない部外者でもひと目でお似合いだと分かる。

そういう空気感が彼らの世界をまとっていた。

だから嫌だった。
しんどかった。
それを見ると辛くなる。

一人にさせたらいつの間にかいなくなってしまいそうで。
儚い、とはまた違うけど壊れそうでとても脆くて。

人より少し密度の高い愛情でたくさん甘やかしてかわいがってくれる人。

私はそんな彼を好きになった。
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