時が経っても君を忘れない恋がしたい
下校を知らせる音楽と放送が流れ始め、鞄を持って学校を後にする。
駅のホームには珍しく誰もいなくて、私だけが世界にぽつんと取り残されたみたいだった。
電車もちょうど行ったばかりだったらしく、次来るのは十五分後とかだ。
仕方なくベンチに腰掛けて、グラデーションが薄くなり夜の色をしてきた空をぼーと眺める。
「…っくし」
どれくらい空を眺めていたのか、突然聞こえて来たくしゃみにハッと横を向くと男子生徒が寒そうにポケットに手を突っ込みながら歩いてきて、私の二つ隣の椅子に腰掛けたところだった。
あまりにもじっと見過ぎだせいかふと、その男子生徒と目が合う。
顔はいいけど他人にあまり興味がなさそうで冷たいと有名な、同じクラスの及川結弦だ。
私は彼を中学の頃から一方的に知っている。
そして、密かに想いを寄せている相手だ。
「…花村雫月、だっけ」
「…え?」
目を逸らすタイミングを見失ってしまい、じっと見つめ合うこと数秒。
駅のホームには珍しく誰もいなくて、私だけが世界にぽつんと取り残されたみたいだった。
電車もちょうど行ったばかりだったらしく、次来るのは十五分後とかだ。
仕方なくベンチに腰掛けて、グラデーションが薄くなり夜の色をしてきた空をぼーと眺める。
「…っくし」
どれくらい空を眺めていたのか、突然聞こえて来たくしゃみにハッと横を向くと男子生徒が寒そうにポケットに手を突っ込みながら歩いてきて、私の二つ隣の椅子に腰掛けたところだった。
あまりにもじっと見過ぎだせいかふと、その男子生徒と目が合う。
顔はいいけど他人にあまり興味がなさそうで冷たいと有名な、同じクラスの及川結弦だ。
私は彼を中学の頃から一方的に知っている。
そして、密かに想いを寄せている相手だ。
「…花村雫月、だっけ」
「…え?」
目を逸らすタイミングを見失ってしまい、じっと見つめ合うこと数秒。