時が経っても君を忘れない恋がしたい
先に口を開いたのは及川くんだった。


「同じクラスだよな?話したことないけど」

「あ、うん…!同じクラス…」


入学してから半年以上が経過しもう十一月だというのに、及川くんと話したのは今が初めてだった。

それに、他人に興味がない及川くんに同じクラスだからって名前を覚えられていないだろうと思っていたから、少しだけ嬉しい。


「帰るの遅くね?何してたの?」

「えっと、数学の宿題出し忘れたから、課題プリントやってて…疲れて寝ちゃって気づいたらこんな時間で…。及川くんこそ、何してたの?」

「あー俺は家帰る前に睡魔に負けて、図書室で寝てた」

「ええ何それ。そんな人初めて見た」


あははと思わず吹き出してしまう。


ついさっきまで及川くんと全く関わりがなかったのに、今こうして普通に話せているなんてなんだか不思議だ。

冷たいと有名だけど、そんなことないというのは私が一番よくわかっている。


「あ、電車来た」


及川くんと他愛もない会話をしているとあっという間に電車が来て、帰宅ラッシュだからかパンパンに人が詰まっている電車に私たち二人も乗り込む。
< 4 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop