時が経っても君を忘れない恋がしたい
「混んでるね…」
人二人分空けて座っていた距離が一気に縮まり、今はすぐ目の前に立っている及川くんに動揺がさとられないようにそっと話しかける。
及川くんは小さく頷いただけで、私も電車内だしこれ以上話すと迷惑だろうと考え口を閉ざす。
「…っ」
電車が発車してから二分とかそれくらいしか経っていないだろう。
なんだかさっきからおしりに誰かの手がちょいちょい当たっている気がする。
電車が揺れるたびにとんっと軽く当たっていた手が、だんだんと私のおしりを撫でるように変わってきた。
ちらりと及川くんの後ろにある窓を見ると、私の後ろにぴったりとくっついている三十代半ばくらいのサラリーマンと目が合った。
目が合ったのにサラリーマンはやめることなく、電車の揺れを利用して私のおしりを撫でてくる。
これが痴漢と言っていいものなのかわからないけど、なんとも言えない気持ち悪さで吐き気がしてくる。
及川くんともう少し一緒にいたかったけど、次の駅で降りようかな…。
そう考えていた時だった。
「花村、こっち」
及川くんが私の腰に手を添えると、グイッと向きを変えてくれて扉が後ろになるように立ち位置を交換してくれた。
人二人分空けて座っていた距離が一気に縮まり、今はすぐ目の前に立っている及川くんに動揺がさとられないようにそっと話しかける。
及川くんは小さく頷いただけで、私も電車内だしこれ以上話すと迷惑だろうと考え口を閉ざす。
「…っ」
電車が発車してから二分とかそれくらいしか経っていないだろう。
なんだかさっきからおしりに誰かの手がちょいちょい当たっている気がする。
電車が揺れるたびにとんっと軽く当たっていた手が、だんだんと私のおしりを撫でるように変わってきた。
ちらりと及川くんの後ろにある窓を見ると、私の後ろにぴったりとくっついている三十代半ばくらいのサラリーマンと目が合った。
目が合ったのにサラリーマンはやめることなく、電車の揺れを利用して私のおしりを撫でてくる。
これが痴漢と言っていいものなのかわからないけど、なんとも言えない気持ち悪さで吐き気がしてくる。
及川くんともう少し一緒にいたかったけど、次の駅で降りようかな…。
そう考えていた時だった。
「花村、こっち」
及川くんが私の腰に手を添えると、グイッと向きを変えてくれて扉が後ろになるように立ち位置を交換してくれた。