Thirty’s
「失礼します。」
もはや、勝手知ったるというしかない感じで、専務室に入ると、唯とその傍らに河北室長がいる。
「あ、ソウくん、お疲れ。座ってくれる?」
俺の顔を見て、パッと表情を明るくした唯が言って来る。河北さんがいるのに「ソウくん」って・・・俺は思わず、室長の顔を見るけど、彼女は何事もなかったかのように、唯の指差したソファーに移動するから、俺も仕方なく、後に続く。
そして、立ち上がった唯が、さすがに河北さんの横に腰かけると
「今、河北さんから昼間のミーティングの報告を受けたんだけど、ソウくんはDX化の方針について、何か意見があるんだって?」
表情を改めて、尋ねて来た。
「私は専務・営業本部長として、この会社に着任して以来、数字を確認し、皆さんからもいろいろなご意見を伺ってきた。その上で、これからの我が社の発展には、DX化は避けて通れない必須の取り組みだと思っている。なのに、まさかあなたがそれに反対だなんて・・・。」
「ちょっと待って下さい。」
俺はさすがに口をはさんだ。
「僕は昼間、『DX化が必要ないなんて言うつもりはありませんが、そちらの方向に急激に舵を切り過ぎるのは危険だと思います』とは申し上げましたが、反対したつもりはありません。」
もはや、勝手知ったるというしかない感じで、専務室に入ると、唯とその傍らに河北室長がいる。
「あ、ソウくん、お疲れ。座ってくれる?」
俺の顔を見て、パッと表情を明るくした唯が言って来る。河北さんがいるのに「ソウくん」って・・・俺は思わず、室長の顔を見るけど、彼女は何事もなかったかのように、唯の指差したソファーに移動するから、俺も仕方なく、後に続く。
そして、立ち上がった唯が、さすがに河北さんの横に腰かけると
「今、河北さんから昼間のミーティングの報告を受けたんだけど、ソウくんはDX化の方針について、何か意見があるんだって?」
表情を改めて、尋ねて来た。
「私は専務・営業本部長として、この会社に着任して以来、数字を確認し、皆さんからもいろいろなご意見を伺ってきた。その上で、これからの我が社の発展には、DX化は避けて通れない必須の取り組みだと思っている。なのに、まさかあなたがそれに反対だなんて・・・。」
「ちょっと待って下さい。」
俺はさすがに口をはさんだ。
「僕は昼間、『DX化が必要ないなんて言うつもりはありませんが、そちらの方向に急激に舵を切り過ぎるのは危険だと思います』とは申し上げましたが、反対したつもりはありません。」