Thirty’s
「それを決めるのは、あなたじゃない。そうハッキリ言ったよ。」
その総一郎の答えに、まずは胸をなでおろしたけど、でもそれだけじゃ足りない。
「それだけ?」
「えっ?」
「山本さんから、自分が私にはふさわしくないって言われたんでしょ。それに対して、それだけなの?」
「加奈・・・。」
視線を逸らす総一郎、私の不安は募る。
「総一郎!」
思わず声を励ます。
「『じゃあ誰が決めるんだ?』って言われて、もちろん君だって答えたよ。でも・・・。」
「でも?」
「『では加奈が君を選ぶことが、彼女にとって本当に幸せなことだと自信を持って言えるのか?』、そう畳みかけられて・・・返事が出来なかった。」
(なに、それ?)
私は愕然と彼を見る。胸の奥から、失望にも似た思いが沸き上がって来る。
でも、まだ聞かなきゃいけないことがある。
「総一郎、今、あなた唯さんと仕事してるんだってね。」
「加奈・・・。」
「あなたが本社に異動してから、そろそろ二ヶ月になるけど、私、そんなこと一度も聞いてないよ。」
「・・・。」
「山本さん、言ってたよ。唯さんの横にいるあなたは、本当に生き生きしてたって。」
「それは、言い過ぎだと思う。確かに今、僕は唯・・・さんのアシスタントのような立場で傍にいる。でもそれはあくまで仕事としてだし、第一、山本さんはそんな僕たちの姿を長く見ているわけじゃないはずだ。」
「じゃ、山本さんの色眼鏡って言いたいの?」
「うん・・・。」
「それはそれとしてもさ、なんでそのことを、唯さんと一緒にいることを話してくれなかったの?」
「加奈・・・。」
「なんで隠してたのよ!」
私は声を荒げてしまっていた。
その総一郎の答えに、まずは胸をなでおろしたけど、でもそれだけじゃ足りない。
「それだけ?」
「えっ?」
「山本さんから、自分が私にはふさわしくないって言われたんでしょ。それに対して、それだけなの?」
「加奈・・・。」
視線を逸らす総一郎、私の不安は募る。
「総一郎!」
思わず声を励ます。
「『じゃあ誰が決めるんだ?』って言われて、もちろん君だって答えたよ。でも・・・。」
「でも?」
「『では加奈が君を選ぶことが、彼女にとって本当に幸せなことだと自信を持って言えるのか?』、そう畳みかけられて・・・返事が出来なかった。」
(なに、それ?)
私は愕然と彼を見る。胸の奥から、失望にも似た思いが沸き上がって来る。
でも、まだ聞かなきゃいけないことがある。
「総一郎、今、あなた唯さんと仕事してるんだってね。」
「加奈・・・。」
「あなたが本社に異動してから、そろそろ二ヶ月になるけど、私、そんなこと一度も聞いてないよ。」
「・・・。」
「山本さん、言ってたよ。唯さんの横にいるあなたは、本当に生き生きしてたって。」
「それは、言い過ぎだと思う。確かに今、僕は唯・・・さんのアシスタントのような立場で傍にいる。でもそれはあくまで仕事としてだし、第一、山本さんはそんな僕たちの姿を長く見ているわけじゃないはずだ。」
「じゃ、山本さんの色眼鏡って言いたいの?」
「うん・・・。」
「それはそれとしてもさ、なんでそのことを、唯さんと一緒にいることを話してくれなかったの?」
「加奈・・・。」
「なんで隠してたのよ!」
私は声を荒げてしまっていた。